2010年3月12日金曜日

神待ちサイトがフル回転

●巨人

 先発に転向する巨人の山口が9日、二軍のオープン戦、教育リーグの西武戦に先発し、3回2安打3失点だった。この日の西武ドームは気温2.5度という悪条件だったが、三回に高山に3ランを浴びるなど、不安定な内容だった。

 2月28日にへんとう炎のため発熱。調整が遅れて、この日が27日以来の中9日のマウンドだった。50球がメドだったため三回で降板。山口は「試合で投げられてよかった。体調はもうバッチリ」と話したものの、投球内容については「コントロールがばらついて、先頭打者を出してホームランにつながった。キッチリいかないといけない」と表情を曇らせた。

 評論家の堀本律雄氏がこう言う。

「中継ぎエースだった山口の課題は、先発として長い回を投げられるスタミナ。病気で出遅れていたとはいえ、開幕まであと2週間ちょっとに迫った今になっても、実戦での投球回数が最長で3回というのは不安です。中継ぎの実績から、開幕ローテーションに入ることはほぼ確実でしょうが、オープン戦の登板は、あと2試合くらいでしょう。急に長い回を投げるのは無理だし、5回程度しか投げないで開幕を迎えることになるんじゃないか。これで、完投、完封を期待するのは酷。将来的にはエースになって欲しい素材で焦る必要はないが、山口が先発する試合は当分はリリーフ陣が忙しくなるでしょう」

 ここ2年は中継ぎの越智、山口がフル回転。昨季は越智が66試合、山口が73試合に登板。先発投手を助けてきた。昨季の先発投手で平均投球回数が7回を超えたのはゴンザレスただひとり。いかに越智と山口の存在が大きかったかということだ。しかし、その山口はもう中継ぎにはいない。代役には金刃やオリックスから移籍した高木、育成の星野などの名前が挙がるものの、まだメドは立っていないのが実情だ。

「もう少し長い回でもいけると思う。まだいっぱい課題があるので、ひとつずつクリアしたい」と白い息を吐いた山口だが、果たして一番の課題であるスタミナの問題をクリアするだけの時間があるか。ぶっつけ本番となれば、開幕当初は五回あたりでマウンドを降りるケースが少なくないだろう。昨季までは自らが先発陣の白星をつないできたが、今季、中継ぎの「山口不在」に泣かされるのは、「先発・山口」かもしれない。