2009年11月4日水曜日

神待ちサイト毒を薄め?温かい愛を テレビに“役立つ”バラエティー続々登場

芸能人が大声でまくし立て、視聴者の笑いを取る。面白いけど、その場限り-。こんなイメージがあったテレビのバラエティー番組が変わりつつある。秋の番組改編では、知恵や知識などを織り込んだお役立ち系バラエティー番組が続々登場。放送倫理を問う声が高まる昨今、毒を薄めた内容にシフトしてきているようだ。

 TBS系「時短生活ガイドSHOW」(水曜夜)は、生活の時間短縮に役立つ技を紹介する番組。初回放送ではお笑い芸人の品川祐が、揚げずにトースターで焼いて作る春巻きなど中華料理5品を意外なテクニックでわずか18分で作ってみせた。「ネットでさまざまな情報が入る時代だが、視聴者の目を離させないつもり」と河本恭平プロデューサーは自信を見せる。

 14日スタートのテレビ朝日系「天才をつくる!ガリレオ脳研」(土曜夜)は脳の活性化を図る。脳科学者らと開発した言葉や数字などのゲームに、出演者が挑戦するという趣向だ。またテレビ東京系「ザ・逆流リサーチャーズ」(月曜夜)は、物の流通や製造過程をさかのぼり、産地や製造元を探り当てる。

 一方、フジテレビ系「ホンマでっか!?TV」(月曜深夜)は、「離婚する男性は生まれつき遺伝子が決まっている」「西暦3200年ごろ、日本人はたった一人になる」など信じ難い説の真偽をめぐり、芸能人と識者が激論を交わす。司会は明石家さんまで、亀高美智子プロデューサーは「お笑いと識者との“化学反応”の面白さに賭けた。役に立つとか得するというより、笑いや驚きが脳への刺激になれば」と話す。

 民放のバラエティー番組をめぐっては、性描写や暴力表現などに批判が高まっており、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会で、バラエティー番組全般を対象に審議。17日に民放連に意見を提出する。

 TBSの河本プロデューサーは「“役立つ”番組は倫理を問う声を意識したものではない」としながらも、「人を傷つけない笑いで、みんなが温かくなれ、愛のある番組にしたい」と強調している。